2015年5月5日火曜日

【市音】民営化された市音の今後。~現実はあまくない・・・

市音が民営化された。

Osaka Shion Wind Orchestra


団員達は、それを受け入れ、新たな取り組みをはじめた。

しかし前途は、そう甘くはないだろう。

なぜなら、そもそも音楽を演奏するには膨大なお金がかかる。
楽器購入や、技術取得のためのレッスン料、音楽大学などの学費、
遠征のための旅費、楽器の運搬費用などなど。

それに比べて、収入は、多くは期待できない。
特に吹奏楽は、オーケストラと違って、当事者達の熱狂とは裏腹に、世間的には非常にニッチな分野だ。だから市場が狭いし、オーケストラのチケット代金と同額のお金を取ることができない。
DCもオーケストラほどは売れない。

したがって団員の給料も、低く抑えざるを得ない。
(一部報道では、団員の給料は、年収300万円とか、200万円以下ということだが・・・)

多額のお金をかけて、演奏家になっても、元が取れない・・・・生活ができない・・・

そうなると、優秀な団員が集まりにくくなる。

結局は悪循環。


地方のオーケストラなどでよくある手法が、エキストラを招くという手法だ。
実際の団員だけでは、人数や技術が追いつかないため、演奏会のためだけに、優秀な演奏家をエキストラとして演奏に参加させ、重要な部分を担当させる。

この方法は一見、演奏のレベルが上がるので、聴衆受けはするのだが、市音のように市民に根ざした楽団がこの方法を使うことに、理解が得られるのか?


これらの問題を、一般市民の理解を得ながら、いかに克服していくか?

世の中、高邁な理想を掲げながら収入が得られずにまともな活動ができない団体はゴマンとある。

こんな予想が当たってほしくはないのだが・・・

(ひろし)

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