東大の卒業式の式辞が注目されているらしい。が、(ひろし)的には、ちょっと疑問だ。
平成26年度 教養学部学位記伝達式 式辞
まずは、
大河内一男先生が本当に、「肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ」と“言っていない”なら、
なぜ50年もの間、東大の卒業生や教授達は、この問題を放置してきたのか?
そもそもこの式辞(平成26年度)の主の石井洋二郎先生は、
この“大河内一男先生が“言っていない”という事実を、いつの時点で知ったのか?
もし本当に、“報道”の責任で、「言っていない」ことが「言った」ことにされたのであるなら、
もっと早い時点で、キチンと“報道”に責任を追及すべきだったのではないか?
そして“言っていない”という真実を、世間に公表すべきだったのではないか?
真実でないことが真実として流布していることを知っておいて、50年もの間修正してこなかった東大の関係者は、ある意味一つアナのムジナではないのか?
ただこのことを石井先生が述べているには、大きな思い違いが根底にあることに気づく。
それは、石井先生が述べている以下の部分についてである。
《以下引用》
“あらゆることを疑い、あらゆる情報の真偽を自分の目で確認してみること、必ず一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証してみること、(略)”
《引用はここまで》
この部分は、一見正当なことを言っているように見えて、じつは理想ではあるが、現実的には実行不可能だということである。
今全世界で報道されている情報や、ツイッターやブログなどの情報の全てを、一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証することなど、この世にできる人間が一人でもいるのか???
ちなみに、石井先生に問うてみたいのですが、
【質問】
福島第一原発の原子炉の中は、本当にメルトダウンしているのですか?
ボクらは、報道によってメルトダウンしたと聞かされましたが、ボクはどうやってそれを自分の頭と足で検証することができるのですか?
もし本当にメルトダウンしているのなら、あなたはその事実をいつ知ったのですか?
マスコミの報道より前ですか?後ですか?
マスコミの報道より前に知ったなら、なぜそれを公表してこなかったのですか?
マスコミの報道より後なら、貴方は実際に自分の頭と足でメルトダウンの事実を確認したのですか?
仮にメルトダウンが真実だったとしても、ボクらが二次以降情報として得た場合、やっぱり、一億三千万人の日本人が全員、よってたかって福島第一に確かめに行かなければ、福島第一について語る資格が得られないとお考えなのですか?
ISが勢力を拡大していると報道されていますが、石井先生はこのことを一次情報として確認されましたか?
【(ひろし)の意見】
で、結局ボクが言いたいのは、
全ての情報について、その一次情報に立ち返って確認することは不可能であると言うこと。
ただし、そういう姿勢は大事ではあります。しかし全ての情報について、自分の足で確認することは不可能です。
では、そういう情報について、ボクらはどういうスタンスを取るべきなのか?
それは、“そういう情報が流れている”という事実を認めること。
そして、“全ての情報は、自分で真偽が確かめられないので、目の前の情報が正しいかどうかは、確定できない”ということを認識すること。
これが大前提で、なるべく一次情報にアクセスする努力を忘れないこと。
ということが言いたい。
みなさんはどう思われます?
(ふくやまひろし)
(つづく)
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